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クロアチアのEU加盟およびリトアニアのEU理事会議長国就任記念レセプション

 各国大使スピーチ
 
1.ハンス・ディートマール・シュヴァイスグート駐日欧州連合大使
 
2.エギディユス・メイルーナス駐日リトアニア共和国大使
 
3.ミラ・マルティネツ駐日クロアチア共和国大使
 
 
1.ハンス・ディートマール・シュヴァイスグート駐日欧州連合大使スピーチ内容
 
 
谷垣大臣 
 
国会議員の皆様
 
各国大使
 
ご参会の皆様
 
 
本日は、クロアチアが28番目のEU加盟国となることを、またリトアニアが初めてEU理事会議長国となることを記念するレセプションに皆様をお迎えでき、大変うれしく、光栄に思います。この象徴的な日に際し、私の念頭には多くのことが浮かんでおります。この象徴的な日に際し、私の念頭には多くのことが浮かんでおります。
 
 
リトアニアが9年前にEUへの加盟を果たしたこと、また、私自身が何年もかかわってましたクロアチアの加盟交渉を今も鮮明に覚えています。EU拡大が継続しているという事実は、今もまだ域外にある欧州諸国にとっての魅力と、西バルカン地域のあらゆる国々に欧州統合の明確な展望を提供するという公約を堅持するという決意を、EUが失っていないことを意味しております。しかし、本日の催事がいかに重要であるかを話すことは、私の役目ではないと感じております。本日の真の主催者、メイルーナス大使とマルティネツ大使にお任せいたしたいと思います。
 
 
 
 
2.エギディユス・メイルーナス駐日リトアニア共和国大使スピーチ内容
 
 
谷垣大臣
 
国会議員の皆様
 
シュヴァイスグート大使
 
マルティネツ大使
 
ご来賓、ご参会の皆様
 
 
まず、本日のレセプションをヨーロッパハウスにて主催して下さいました、シュヴァイスグート大使にお礼申し上げます。のようにすばらしい形で、ここ東京においても欧州の結束が示されたことを大変うれしく思います。この我が国にとりましてきわめて重要な日に、皆様の前でご挨拶できますことを、実に光栄に感じております。9年前にEU加盟国となったリトアニアが、今日、連合の舵取りを象徴する位置、すなわち6カ月間のEU理事会議長国の任に初めて就こうとしています。議長国の責務を見事に果たされたアイルランドから、この任務を引き継ぐことができることを、ありがたく思います。これまでのすばらしいご尽力に感謝します。アイルランドの皆様、お疲れ様でした。本日は、EUの28番目の加盟国となったクロアチアにとっても特別な日です。これは、クロアチアが、その将来をEUとともに形成するために断行された努力と決意が、結実したものです。この歴史的な日に際し、マルティネツ大使はじめクロアチア国民の皆様に、お祝い申し上げます。貴国の加盟が、クロアチアとEUの双方に便益をもたらすことを祈念しております。クロアチアの皆様、EUファミリーへようこそ!これにより、リトアニアの議長国の仕事は第1日目から大成功を収めたと言えましょう。この素敵な偶然のおかげで、両国とEUの歴史において、今日という日に新たなページを開くことができたことを、うれしく思います。クロアチアの加盟は、リトアニアや他の国々の加盟と同様、統合された欧州家族の一員になりたいという、長い間の大志を象徴するものです。我々は欧州において決して新しい存在ではなく、欧州に深く根ざしたリトアニアの歴史がそのことを如実に示しております。すでに16世紀にはリトアニア・ポーランド共和国と称される二国間のコモンウェルスが創設されていたことは、想起に値すると思います。これは、当時におけるEUのプロトタイプ(原型)ともいえるものです。これにより、1791年5月3日には、欧州史上最初の成文憲法が制定されたのです。わが国の歴史には激動の時代もありましたが、今では、欧州に和解、平和、人権尊重、自由をもたらした、EUの一部たりうる現状を享受し、その価値を味わっております。同時に、EUのさらなる発展と統合に貢献するという自らの責任を認識しております。従いまして、EU理事会議長国リトアニアとしてのモットーを、「Focus Europe: credible, growing, open (フォーカスヨーロッパ - 信頼性、成長性、開放性の向上)」といたしました。まず、「信頼性」ですが、より良い経済的ガバナンスの実施と、経済通貨同盟の深化に邁進します。特に、銀行同盟の枠組みに焦点をあてつつ、EUとその加盟国の経済的利益を守るとともに、市民のEUへの関与を促進してまいります。第2の「成長」に関して、リトアニアは議長国として、より強力な単一市場政策と成長雇用協定により補強された「欧州2020」のアジェンダを支点として、さらに増強したいと考えています。また、研究とイノベーションにもしっかりと目配りをし、2014年までに域内エネルギー市場を完成するというEUの公約を追求します。3番目に挙げた欧州の「開放性」は、開放と安全の世界的モデルになれるように、EUを強化したいと考えています。EUの統合強化とその東方パートナーシップに焦点を当てるとともに、11月にはEaPサミットを主催する計画です。さらに、議長国として拡大プロセスの継続を図り、EUエネルギー政策の対外的側面における協調を進めたいと思います。また、日本のような戦略的パートナー諸国との自由貿易を推進します。日本とEUの連携の基本は、民主主義、人権、市場経済という価値の共有にあります。我々が有益な協力と対話の強化を好むのは、そのためです。今年の3月に、政治的戦略協定と自由貿易協定に向けた交渉が始まりました。これからの半年間に、交渉が成功裏に継続することを望みます。リトアニアと日本は、90年以上前に外交関係を樹立して以来、さまざまな分野における相互に有益で友好的な協力を通して結びついています。さらに、杉原千畝という伝説的な一人の日本人外交官により強く結びついているのです。1939年、在リトアニア日本領事の任にあった杉原は、昼夜を徹してユダヤ人難民のために渡航ビザを発行し続けました。これにより、戦争中の残虐行為により迫害を受けていた何千もの欧州人の命を救ったのです。最後に、2010年に東京で開催された第19回日・EUサミット後の記者会見で、ヴァンロンプイ欧州理事会議長が日・EU関係を詠んだ、有名な俳句を引用したいと思います。「日本では日が昇る、欧州では眠っている、しかし太陽は同じである」(The sun is rising in Japan, sleeping yet in Europe, still same the sun) ご清聴ありがとうございました。
 
 
 
3.ミラ・マルティネツ駐日クロアチア共和国大使スピーチ内容
 
 
ご来賓の皆様
 
国会議員の皆様
 
ご参会の皆様

 本日、私の祖国クロアチアのEU正式加盟の日に、クロアチア大使としてこの式典に出席できますことを、大変喜ばしく、また非常に光栄に思います。この特別な日のために、駐日EU代表部で本レセプションを開催する機会をご提供下さいましたハンス・ディートマール・シュヴァイスグート駐日EU大使に、心より感謝の意を表します。また、本日よりEU理事会の議長国となるリトアニア共和国に祝意を表するとともに、本日のレセプションを共催することに同意して下さいましたエギディユス・メイルーナス駐日リトアニア大使に深く感謝申しあげます。こうした試みは、まさにEUの精神を体現しているといえるでしょう。さらには、この大切なひとときを私どもと分かち合うため、お忙しい中ここにお集まりいただいている皆様のお一人おひとりに、深く感謝申し上げます。クロアチアにとりまして、2013年7月1日は実に歴史的な日であります。多くのEU加盟国の大使の皆様は、自国の加盟に際して、おそらく格別な想いを抱かれたことでしょう。それは、ひとつの国の政治的・社会的存在の一幕が終わり、次の舞台へと移りゆくことを意味しております。かつて、欧州評議会が行ったキャンペーンの標語のひとつに All different – All equal (みんな違う、でもみんな同じ)という素晴らしいものがありました。私は広い意味でこの言葉の中に、EUの精神の真髄が込められていると感じております。EUには、共通の価値、対話、一体性、多様性、相互尊重があります。私は、クロアチアがその一員になったことを、誠に幸せに思っております。クロアチアが28番目のEU加盟国となるまでの道程は、長く、困難なものでした。率直に申し上げれば、過去15年間、クロアチア政府は常にEU加盟を目標として掲げていましたが、民意はともすると流動的でした。2004年6月にEU理事会から、正式に加盟候補国の地位を付与され、加盟交渉を開始いたしましたが、そのプロセスの長さと複雑さを思えば、無理もありません。その後、2011年12月にブリュッセルでEU加盟条約が調印されるまでの間、クロアチアは加盟候補国として様々な諸条件を成功裏に履行してまいりました。最終的に、2012年1月に行われた国民投票では、EU加盟への賛成票は3分の2(66.27%)に上りました。交渉の技術的な部分や内容についての説明は省きますが、一点お話しさせていただきたいことがあります。EUはこれまで5次にわたって拡大してきました。第6次拡大となるクロアチアの加盟交渉においては、以前の5回の基本原則を適用する一方で、非常に重要で斬新な方法を取り入れました。つまり、制限なしの交渉プロセス、ベンチマーキングシステム、交渉が終了した項目をモニタリングする仕組み、そしていわゆる「一時停止条項」を導入したのです。この方法により、EUの将来の拡大のための新しい基本規範が確立されたと感じています。クロアチアにとって、EU加盟に至るまでのキーワードのひとつは「stability(安定)」でした。クロアチアのEU加盟によってもたらされる価値は、バルカン地域の一層の安定に寄与することができるということにあります。クロアチアがEUの最も新しい加盟国となることは、すでに「使命を負った拡大」と称されています。クロアチアのこれからの務めは、この地域に繁栄と長期の安定をもたらすために、最善を尽くすことにあります。それゆえ、将来のEU拡大について語るとき、クロアチア政府の立ち位置は明確です。EUには、すべてのバルカン諸国の場所があります。クロアチアは、EU加盟を希望するすべてのバルカン諸国に、その加盟交渉に関する経験と知識を喜んで提供いたします。EU加盟という展望を持つことが国内改革と地域間協力を進める上で決定的な動機であり続けること、そしてまた、欧州統合がバルカン地域の安定と持続可能な発展を保証する主要要件であり続けることを、私たちは信じているのです。このような見解は、過去22年間、クロアチアが自治国家として歩んできた、その経験から引き出されたものです。壊滅的な独立戦争を経て1990年代後半より、旧ユーゴスラビアの社会主義政治・経済体制から今日の民主主義の価値を享受する国家への道を歩み始めたクロアチアですが、その過程は多くの困難を伴いました。しかし、その間、クロアチア国民の心の中には、常にEU加盟への展望が存在し続けていました。大多数のクロアチア国民はその当時、そして今日もなお、EUという存在がある以上、クロアチアがその一員となるのは当然だ、と信じているはずです。そして、これは驚くには当たりません。なぜならば、時として困難な問題に直面したにもかかわらず、EUは常に成長し続けてきたからです。当初、6カ国の共同体から始まったEUは、今では28カ国の連合となりました。今日の経済的苦境の中にあっても、EUは、全体として世界最高の生活水準を保っています。EUに加盟するということは、世界が認める、強固で実績ある価値体系の一員になることです。相互協力と合意を通じて達成した成功のモデルとして、EUはこれからも世界において傑出した存在であり続けます。クロアチアはその尽力に参画いたします。クロアチアは今、実に刺激的な時を迎えています。2013年には、クロアチアは、EU加盟に加え、日本との外交関係樹立20周年を記念します。この友好関係を象徴するものとして、本日のレセプション会場の一角でクロアチアの素晴らしい理解者である写真家、井上和子氏の作品展が開催されています。「クロアチア-紺碧のアドリア海にきらめく」と題されたこの展示を、ぜひご覧下さい。本日は、さまざまな意味で祝賀すべき日であります。良質のクロアチアワインを味わいつつ、レセプションを楽しんで、この大切なひとときを共に分かち合いましょう。また、同じ会場内に展示されているリトアニアの美しい風景を写した「知られぜるリトアニア」展も合わせてご覧いただき、リトアニアの特産品もご賞味下さい。ご清聴、誠にありがとうございました。