在京リトアニア大使館での伝説の日本人外交官記念イベント開催
「ひとりの命を救うことは、世界を救うこと」と題された、今から75年前にホロコーストから逃れるユダヤ人に『命のビザ』を発給した、杉原千畝元リトアニア副領事を称えるイベントが在京リトアニア大使館で開催されました。
メイルーナス駐日大使はこのイベントに際し、「時をもってしても、多くの人々にとって辛い体験であるホロコースト事件を記憶から消し去ることはできません。しかし、全世界に知られる杉原千畝さんのとった行動は、どんな悲惨な状況にあろうと、たったひとりの人間が大きなことを成し遂げられるということの証明であると次世代の若者たちに理解してもらえると思います。」と述べました。
また、大使はリンケヴィチュスリトアニア外務大臣がリトアニアの外交官の日祝典で、今年が杉原氏の功績を振り返る年であること、彼の人を助けるという理念は、外交官にとってもっとも重要な務めであり、だからこそ外交官という職業に誇りを持ち職務にあたろう、と述べたことにも触れました。
杉原千畝氏のご子孫であり、NPO 杉原千畝命のビザ副理事である杉原まどか氏も、本イベントで挨拶を述べました。
ククリャンスキーリトアニアユダヤ人協会会長も本イベントの特別ゲストとして登壇し、外交官、日本の政治家、NGO代表者、学術関係者、メディア関係者を前にリトアニアのユダヤ人の歴史、そして悲惨なホロコースト体験について語りました。その中で、杉原千畝氏は、日本やリトアニアの人々にとってだけではなく、全世界の人々にとって、人道の英雄であると述べました。
会長の講演に続き、ドキュメンタリー映画「リトバクス-ヴィリニュスからエルサレムへ-」も上映され、また、杉原千畝氏をモチーフにした安藤由布樹氏作曲オペラ、「人道の桜」、リトアニアで10月にプレミア上映され、日本国内では12月に公開の映画「杉原千畝」の紹介がありました。
杉原千畝氏生誕の地、岐阜県八百津町の赤塚町長、そして杉原ビザによって日本へ到着したユダヤ人難民が最初に上陸した地、福井県敦賀市の中山副市長も、杉原氏の記憶の保存について、そして日本とリトアニアの協力関係についてお話くださいました。